検索エンジンの覇者・Googleのビジョンとは?
検索エンジンの覇者・Googleのビジョンとはどんなものなのでしょうか?
それが分かれば、SEO対策でやるべきことが見えてきます!
例えば、現在Webサイトをクロールするのはモバイルサイト用クローラーだけです!
PCサイトの情報収集クローラーが完全終了しているの、知っていましたか?
目次
Yahoo!JapanがGoogleを採用
2010年まで独自の検索エンジンYST1を使っていたYahoo!Japanですが、公式エンジンとしてGoogleを採用しました。つまり、Google検索のSEO実施はYahooのSEO実施にも繋がるのです。
Google採用は日本独自の話です。国外のYahooはBingの検索エンジンを使用しています!
ただしYahoo!JapanとGoogleの提携は2027年3月末までになっていて、Yahoo側は検索エンジンの乗り換えを検討していると言われています2。
検索エンジンの市場シェア
検索エンジンの市場は、現状Googleがほぼ独占しており、Microsoft Bingが追いかける展開が何年も続いています。
しかしBingもGoogleを参考にしていると言われており、Googleの上位表示ページはBingでも上位表示される傾向があります。
プライバシー保護
Googleの欠点として、ユーザーの行動履歴に基づく広告表示など、利用者のプライバシー保護が微妙な部分が挙げられます。
近年は、DuckDuckGoなど利用履歴を保存しない運営方針の検索エンジンも登場しており、Googleの事業モデルに懸念を持つ利用者の移行が進みつつあります。
検索コンテンツ形態の変化
検索コンテンツは、Webページだけではありません。
現在は画像や地図なども検索されるようになり、コンテンツ形態が多様化しています。
ユニバーサルサーチ
Googleは2007年以降、多用な検索ニーズに応えるため従来のWebページだけでなく、画像や動画、ニュース・地図・アプリなど多様なコンテンツを検索可能にしました。
これはユニバーサルサーチと呼ばれています。
これはGoogle創業時のビジョン「世界中のすべてのものを検索可能にする」を具現化したものです。
このユニバーサルサーチに対応するためには、Webページだけでなく画像や動画のSEOも必要になりました。
- 細分化された検索結果
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Web検索で上位表示されるには?画像検索で上位表示されるには?
といった、SEOの細分化がされることになりました。
細かい上位表示基準は明かされていないので、実験と検証を繰り返すしかありません。
- キーワードによってどんなコンテンツ形態が表示されるか
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Web検索結果画面には、時折画像や地図などが表示されることがあります。
これはなぜなのか、どうすれば掲載できるのかを知れば、ユーザーを自サイトに誘導するチャンスが増えます。
モバイル検索
2015年4月に、Googleでは「モバイルフレンドリーアップデート」が行われました。
モバイル版Googleの検索結果から、スマートフォン対応していないWebサイトの順位を落とすようになりました。
さらに検索対象がスマートフォンアプリにまで広がったことで、アプリのSEOという分野も誕生しています。
さらにGoogleは、2018年からモバイルファーストインデックスの導入を発表。
PCサイトではなくモバイルサイトの中身を見て、モバイル版・PC版双方の検索順位を決めるという方針に変わりました。
2024年7月には、PCサイトの情報収集クローラーの完全終了が発表されました。
現在、モバイル版サイトが無いWebサイトはGoogle検索で引っかかることはほぼ無い状態です!
AIによる概要
2025年時点でGoogle検索結果の一部には、Geminiという生成AIの回答が表示されるようになっています。
全ての検索結果に表示されるわけではなく、掲載基準は曖昧です。
こうした時代に合わせるべく、生成AIではできない人間としての経験や専門知識に基づいたコンテンツが重要になると言われています。
生成AIには「人間として経験」がないので、経験は大きな武器になりそうです。
また、現状の生成AIは、まだ一般的な情報を出力することが多く、専門性には課題を残しています。
・人間としての体験に基づくコンテンツ
・独自性と専門性のある高度なコンテンツ
これがこれからのWebサイトに求められそうです!
これまではWikiをはじめとする「情報まとめ」系のコンテンツも評価されていました。
しかしAIの方が高速で正確に情報をまとめられるようになってきたので、コンテンツ価値は下がる予測になっています。
情報をまとめるのは労力がいるので価値があったのですが、AIで簡単に済む時代になってしまいました・・・
まとめ
- Google創業時のビジョン「世界中のすべてのものを検索可能にする」が具現化されている
- ユニバーサルサーチにより、Webページだけでなく画像や地図なども検索対象でSEOが必要
- 現在、クローラーや検索結果判定にはモバイル版サイトしか使われていない
- AIの登場により「経験」と「専門性」が重視される
注釈・脚注など
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