SEOにおけるキーワード選定は、「集客できるか」「成約できるか」の分水嶺です。
特に現代のSEOでは、単に検索数が多いキーワードを狙うだけでは成果につながりません。
検索者の意図、成約までの距離、語句の構成――
これらを踏まえて、キーワードを正しく分類し、自社サイトに合ったものを設計する必要があります。
この記事では、成果につながるSEOキーワードの12の分類軸を整理・解説します。
検索意図で分類する3タイプのキーワード

- 指名検索(Navigational Queries)
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特定ブランドやサービス名での検索。
例:「アマゾン」「楽天」「アメブロ」特徴
- 購入・申込など「成約率が最も高い」キーワード
- 固有名詞での検索が主で、指名検索を受ける側のブランド力が重要
- 流入させるより「指名される存在になる」ことが目的
クルエイチ
ある程度の知名度が無いと検索されません
- 購入検索(Transactional Queries)
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商品・サービスを探している段階での検索。
例:「相続 弁護士 東京」「整体院 大阪」特徴
- 成約率は高めの「経済価値があるキーワード」
- 競合が多く、広告でも高額になりがち
- SEO戦略の中核だが、育成に時間とコンテンツが必要
クルエイチ購入を迷っているユーザーの後押しに失敗して、諦めさせてしまうパターンもあるので、成約率は高めですが難易度も高めです。
- 情報検索(Informational Queries)
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疑問や課題を解消するための検索。
例:「遺言書の書き方」「腰痛の原因」特徴
- 検索全体の8割を占める
- 成約に直結しにくいが、サイト評価と集客に効果大
- 多くの企業が軽視しがちだが、長期的には最重要
語句構成による3つのタイプ


- シングルキーワード
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単語1つまたは固有の1語(場合によっては複合語とされるが、形は1語)。
例:「インプラント」「賃貸」「SEO」特徴
- 検索ボリュームが大きく競合も極めて多い
- 上位表示は困難で、初心者には不向き
- 最終的に狙うべきキーワードだが、段階的に戦略設計を要する
- 複合キーワード(2語以上)
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複数の語句を組み合わせて意味を絞り込んだ検索。
例:「印鑑 通販」「インプラント 大阪 名医」特徴
- 意図の特定度が高く、ターゲット精度が上がる
- 競争率も相対的に低くなりやすい
- 成果に直結する主力キーワード
- 長文検索(会話型・音声検索)
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口語調の質問・説明型検索。
例:「名古屋で評判のいい歯医者さんを教えて」特徴
- スマートフォンと音声検索の普及により急増
- ハミングバードアップデート以降、Googleは文脈で理解可能に
- Q&A形式のコンテンツが有効
表記や言語の差異によるバリエーション分類
- 短縮語と正式語
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例:「スマホ」⇔「スマートフォン」
- Googleが意味の同一性を理解していればどちらでも上位化可能
- 理解していない場合は両方記載が必要
- 打ち間違い表記
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例:「フコイダン」⇔「フコダイン」
- ニーズはあるがSEOでは通常非推奨
- 一部ECやPPCでは意図的に使用される
- 表記違い(ひらがな・カタカナ・漢字)
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例:「かばん」「カバン」「鞄」
- Googleは高い理解精度を持ち、他の検索エンジンもある程度の表記違いは吸収できている
- 通常は主要な表記で記載すればOK
クルエイチ新語など、検索エンジンが認識していない場合もあります。
- 外国語と日本語訳
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例:「Michael Jackson」⇔「マイケルジャクソン」
- 人名や地名などは検索エンジンが言語変換対応
- 表記揺れよりも検索意図と一致する文脈が重要
キーワード戦略上の役割による分類
- 成約キーワード(儲かるキーワード)
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特徴:購入・問い合わせに直結するワード
対策:成約導線とページ構成の工夫が必須
使用例:「ホームページ制作会社 福岡」「整体院 渋谷」
- アクセス拡大キーワード
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特徴:訪問数を増やすが、すぐには売上に結びつかない
対策:情報型記事に組み込み、内部導線でCVページへ送客
使用例:「肩こり 原因」「名古屋 ランチ 一人」
まとめ
12分類でSEO戦略の“引き出し”を増やす
キーワードは「検索される言葉」ではなく、「検索する人の心の写し鏡」です。
その種類と構造を理解し、ページごとの目的に合った分類を行うことで、SEOは成果につながるマーケティング手法へと進化します。
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