SEOを始めると必ず直面する疑問――
「ページには何文字書けば検索上位に表示されるのか?」
結論から言えば、「○○文字書けば必ず上位表示する」という決まった基準は存在しません。
ただし、Googleの傾向を分析することで「一定以上の情報量」が必要であることは明らかになっています。
そして、近年のSEOでは「ただ文字数が多い」だけでは評価されず、“正味有効テキスト”がどれだけ含まれているかが重視されています。
本記事では、SEOにおける最適な文字数と、Googleが本当に評価するテキストの構造的特徴を解説します。
ページ内の文字数とSEOの関係

原則として、上位表示を目指すページでは800文字以上が最低ライン。
特に競争率が高いビッグキーワードを狙う場合は、3800文字以上が求められることもあります。
通常業種
ページ目的 | 推奨文字数 |
---|---|
上位表示を目指さないページ | 500文字以上 |
上位表示を目指すページ | 800文字以上 |
競合性の高いキーワード | 3800文字以上 |
高情報業界(法律・医療・技術など)
ページ目的 | 推奨文字数 |
---|---|
上位表示を目指すページ | 1600文字以上 |
競合性の高いキーワード | 7600文字以上 |

Googleの傾向を分析した結果ですが、
文字数よりも「正味有効テキスト」が評価される
SEOでは単なるボリュームだけでは不十分です。
Googleが本当に評価するのは、「正味有効テキスト(Net Effective Text)」と呼ばれる、価値あるテキストです。
正味有効テキストとは?
次のような特徴を持つ文章だけが、Googleの評価対象になります。
- ✅ ① オリジナル文章
-
他のページにない、そのページ独自の情報。
- ✅ ② テキストリンク以外の本文
-
アンカーテキスト(リンク)内の文字列は評価されにくい。
- ✅ ③ 画像ALTではない本文
-
画像の代替テキスト(alt属性)は評価対象外。
- ✅ ④ 単語の羅列ではない自然な文章
-
助詞・句読点・文脈を伴った読みやすい文体が条件。
評価されないNG例
- 地名や単語の羅列(例:青山・原宿・渋谷…)
- テーブルに並んだ数字や表形式の羅列
- コピー&ペーストされた使い回しコンテンツ
推奨:ページ全体の70%以上はオリジナルテキストを目指すこと
正味有効テキストを増やす7つの工夫


質の高いSEOコンテンツにするには、正味有効テキストを「意識的に設計」する必要があります。
- 1.画像の下に補足文を入れる
-
ALT属性だけでなく、画像の下に説明文を加えることで、意味ある本文になる
- 2.段落の追加で文脈を深める
-
主張や結論だけでなく、根拠や事例の段落を追加する
- 3.事例・体験談・お客様の声・商品レビュー
-
オリジナリティを出しやすく、E-E-A-T対策にも有効
例:適当な商品メリット- 良いところがありました
デメリット- 悪い部分もありました
- 4.Q&A形式で補足説明
-
よくある質問形式で、検索意図を拾いきる
- 5.最新ニュースやトピックの挿入
-
競合と差別化されやすく、時事性にも対応
- 6.コラムや専門的知見の追記
-
本文に「深み」を与え、専門性・信頼性を補強
- 7.冗長なテキストの削除+言い換え
-
無意味に引き延ばすのではなく、「同義語」や「構文」を変えて自然なボリュームを作る
読みやすさとのバランス


文字数が増えると「読みにくくなる」のは当然の課題です。
SEOではユーザー行動も評価対象に含まれるため、可読性の確保も不可欠です。
読みやすさを高めるポイント
- 見出し(H2/H3)を使って文章をブロック化
- 箇条書き・表・図などで視覚的に整理
- 1段落あたり3〜5行を目安に構成
- 導入文・まとめ文で「読む理由」を提示
ヒント:平均的なページ滞在時間が伸びれば、それだけでGoogleの評価は高まります。
正味有効テキストの「チェック方法」
読みやすさを意識しつつ、文字数を意識するには、見出しや段落ごとに文字数を細かくカウントするのがおススメです。
- 手動チェック:ブラウザで本文をコピーし、文字数カウントツールに貼り付けて計測
- 自動ツール:文字カウント専用サイト(例:https://sundryst.com/convenienttool/strcount.html)
- SEOライティング支援ツール:MIERUCA、Surfer SEOなども活用可能
また、「Google Search Console」でインデックスされているページと評価状況を照らし合わせて、正味テキストが不足していそうなページを見つけてリライト対象にすると効果的です。
まとめ
文字数の指標だけでなく、意味あるテキスト設計を!
SEOにおいて、「何文字書けばよいか?」はあくまで参考指標であり、最重要ではありません。
大切なのは、
- そのテキストがオリジナルか?
- そのテキストが検索意図に合っているか?
- そのテキストが読者に行動や理解を促すか?
という、“意味のあるテキスト”であることです。
Googleが評価するのは、単語の量ではなく、読者のために丁寧に書かれた構造的・有用な文章です。
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