SEO対策と聞くと、まず思い浮かぶのはキーワードやリンクかもしれませんが、検索エンジンに“何をどう伝えるか”という構造面の設計も、SEOの本質です。
その要となるのが、HTMLタグ。
特に「構造タグ(Hタグ・Pタグ)」と「強調タグ(strong・em)」は、検索エンジンに文章構造や主題を伝えるためのシグナルとなります。
目次
Hタグ(H1〜H6)で文章構造を示す
▶ 役割
- ページ全体の階層構造と主題の整理
- ユーザーにも検索エンジンにも、「何が重要か」を明確に示す
▶ 使用ルール
タグ | 用途 | 内容例 |
---|---|---|
<h1> | ページ全体の主題 | 「SEOとは何か?」 |
<h2> | 各セクションのトピック | 「SEOの三大要素」 |
<h3> | 補足説明・小項目 | 「内部要素の例」 |
▶ 注意点
<h1>
タグは1ページに1つ- 順番を守り(h2→h3→h4)、ジャンプしない(h2→h4は避ける)
- デザイン目的ではなく、「意味」で使う
Pタグ(段落)は読みやすさと意味を分ける
▶ 役割
<p>
タグは、段落(Paragraph)を示すタグです。
<p>SEOは検索エンジン最適化の略であり…</p>
▶ SEO効果
- 自然な文の構造を示すことで、検索エンジンが文脈を把握しやすくなる
- 1段落=1トピックとして、テーマとの一致度を高められる
- 音声検索やリーダブル表示にも対応しやすい
リストタグ(ul・ol・li)で情報を整理
▶ 役割
- 比較、特長、チェックリスト、手順など
▶ タグの種類
タグ | 説明 | 用例 |
---|---|---|
<ul> | 順序なしリスト | 特徴の列挙 |
<ol> | 順序ありリスト | 手順やランキング |
<li> | 各リスト項目 | 各特徴や作業手順 |
<ol>
<li>キーワード選定</li>
<li>構成作成</li>
<li>ライティング</li>
</ol>
▶ SEO観点のポイント
- 項目のまとまりが検索エンジンに明示される
- 視認性が高く、モバイル表示でも有利
- リッチリザルトやFAQスニペットにも対応しやすい
強調タグ:strong / em の意味と使い方
▶<strong>
タグ:内容の「重要性」を伝える
<p><strong>インプラント</strong>は歯科治療の一種です。</p>
- 視覚的には「太字」
- SEO的には、強調したいキーワードや重要語句を検索エンジンに示す
- 適切な使用は評価を後押しする可能性あり
▶ <em>
タグ:文章中の「語調の強調」に使う
<p>これは<em>非常に重要なポイント</em>です。</p>
- 視覚的には「斜体」
- 感情的な強調や、比較・対比などを表す時に有効
- 音声読み上げなどで強調が反映されやすい
✅ strong と em の違いと注意点
比較項目 | <strong> | <em> |
---|---|---|
強調対象 | 情報の重要性 | 語調・感情の強調 |
表示形式 | 太字 | 斜体 |
適用対象 | キーワード・主題 | 文中の強調語 |
タグ構造がSEOに与える実際の影響
Googleはタグ構造を「文法」として捉え、意味解析の参考にしています。
良いタグ構造の効果
- 主題の明示 → 検索意図との一致度が高まる
- 構造の明確化 → 検索エンジンがコンテンツ全体を理解しやすくなる
- 内部リンク設計や構造化データとも相性が良くなる
よくあるNG例と改善ポイント
誤用 | 問題点 | 改善方法 |
---|---|---|
見出しなしの長文 | 内容が理解しにくい | H2・H3で分割整理 |
強調タグの乱用 | 過剰最適化と判断 | 重要な語だけに限定 |
CSS目的でHタグ使用 | 構造が破綻 | 装飾はclass+CSSで制御 |
まとめ
タグはSEOの“構造言語”。整えてこそ伝わる
SEOは検索エンジンに評価されるための競技ではなく、「検索者の意図に正しく応える情報構造をつくる」技術です。
その中核となるのが、タグによる構造設計です。
- Hタグで主題構造を伝える
- Pタグで読みやすく意味のある段落にする
- リストで視覚性と論理性を補強する
- strong/emで重要語句を明示する
この4つを意識するだけで、あなたのコンテンツはGoogleにも、読者にも“伝わる”ものに変わります。
コメント・ご指摘などあればこちらへ!