SEO対策では、何を書くか・どんなキーワードを狙うかが注目されがちですが、「どこに書くか」=発信媒体の選び方も極めて重要です。
特に企業や個人が情報発信を始める際には、次のような選択肢があります。
- 自社ドメインで運営するオウンドメディア
- noteやはてなブログなどの外部ブログサービス
- 楽天ROOMやInstagramなどSNS系メディア
この記事では、オウンドメディアと外部ブログのSEO的な違い・メリット・使い分け方を明確にし、発信戦略の設計をサポートします。
オウンドメディア・外部ブログとは?
まずは両者の定義を整理しておきましょう。
- オウンドメディア
-
独自ドメイン上で運営する自社所有のWebメディア。
WordPressなどCMSで構築されることが多い。 - 外部ブログ
-
ブログサービス会社が提供するドメインやシステム上で運営される。
note、アメブロ、はてなブログなどが有名。

オウンドメディア=「自分の土地」
外部ブログ=「借りている土地」です。
SEOの評価対象となるのは“どのドメイン”か?


SEO的には、検索結果の順位付けは基本的にドメイン単位で評価されます。
そのため、オウンドメディアであれば
- 被リンクが集まる → 自社ドメインの評価が上がる
- 記事が増える → ドメイン内の関連性が高まる
- 長期的に資産化される
一方、外部ブログで投稿しても、その記事はブログサービス側のドメイン評価に加算され、自社には直接的なSEO効果が蓄積されません。
それでも外部ブログを使うべきケースとは?
とはいえ、外部ブログが完全に不要というわけではありません。
次のような場合は戦略的に活用すべき場面があります。
- スタート初期で自社ドメインに評価がない:noteやはてなブログはドメインが強く、短期で上位表示されやすい
- 拡散・SNSとの親和性を重視する:noteなどはTwitterとの相性がよく、被リンク以外の流入を得られる
- イベントや時期限定のキャンペーン記事など、短命な投稿:一時的に話題になればよい場合は、外部で十分
「恒久的に評価されたい記事」か「今だけ読まれたい記事」かで使い分けるのが賢明です。
オウンドメディアのメリットと注意点
- ドメインパワーが自社に蓄積され、長期的にSEO資産化できる
- デザイン・機能の自由度が高く、ブランド表現の幅が広い
- 内部リンクやカテゴリ設計がしやすく、構造化SEOに有利
- 初期は検索流入が少なく、成長に時間がかかる
- サーバ・ドメイン費用や運営リソースが必要
- セキュリティや表示速度など、技術的対応が自己責任



特に中小企業や個人の場合、運用負担とSEOメリットのバランスを冷静に見極めることが重要です。
外部ブログのメリットと注意点
- SEO上は初期から上位表示されやすい(既存ドメインの恩恵)
- 操作が簡単で、誰でもすぐに発信を始められる
- SNSでの拡散性が高く、特定の話題が瞬間的にバズりやすい
- 自社サイトにSEO効果が蓄積されない
- 長文や構造的なSEOには不向き
- 将来的にプラットフォームが終了・改変されるリスクもある



特に企業利用の場合、メイン施策として使うには不安定さが残る点に注意が必要です。
使い分けの判断基準と戦略的組み合わせ
判断軸 | オウンドメディアが適す | 外部ブログが適す |
---|---|---|
長期SEO対策 | ◎ 長期資産になる | △ 影響は限定的 |
ブランディング | ◎ 一貫した印象を演出可能 | △ デザイン自由度が低い |
短期的集客 | △ 初期は弱い | ◎ 拡散性が高い |
運用コスト | △ 技術・更新が必要 | ◎ 低コスト・即運用可能 |
🎯 ベストな運用方法
- 自社ブログ(オウンドメディア)を中心にSEO資産を蓄積しながら
- SNS連携や外部ブログを広報・導線・テスト投稿として併用する



これが最も戦略的な形です!
まとめ
SEOにおける「発信の場所」は“資産設計”で選ぶ
SEOにおけるコンテンツ発信は、「誰が読むか?」だけでなく「どこに残すか?」も含めて設計すべきです。
オウンドメディアは“資産”として強く、外部ブログは“拡散”として有効。
その違いを理解したうえで、目的に応じた使い分けを行うことが、中長期的な成果を生むカギとなります。
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