検索ユーザーの求めるコンテンツを提供するには、企画力と人気要素を見つける方法を持っておくことが大切です。
SEOには「企画・人気要素」「内部要素」「外部要素」という3大要素がありますが、この記事では、SEOに関する企画や人気要素について解説します。
企画・人気要素
Googleのアルゴリズムは、Webサイトがどのくらいのユーザーに実際に閲覧されているかというアクセス数(トラフィック量)を測定しており、人気の高いWebサイトを検索結果で上位表示するメカニズムになっていると言われています。
つまり、自サイトのトラフィック量を増やして人気サイトにすることで、検索流入も自然と増えていきます。
人気サイトにするには、ユーザーが求める情報を提供する企画力が欠かせません。
では、ユーザーが求める情報をどうやって探るのかを次章から解説します。
キーワード調査

検索ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを知れば、自サイトにどんなキーワードを埋め込めばよいかが分かってきます。
ポピュラーなツールはGoogleキーワードプランナーですが、ラッコキーワードやAhrefs(エイチレフス)など多数のツールがあります。
多様な指標が見られますが、特に注目すべき項目は主に3つです。
- 関連キーワード
- 平均月間(年間)検索数
- 競合性/競争率

Google広告の推奨入札金額を指標にしている方もいます。
検索の種類
検索意図
検索意図によるキーワード分類は、大きく3グループに分かれます。
- 【案内型】指名検索(ナビゲーションクエリ:Navigational Queries)
指名検索は、企業名やブランド名での検索です。
例えば以下のような検索例があります。- 「Amazon」
- 「ChatGPT 使い方」
- 「マクドナルド 新作」
- 成約率(コンバージョン率)が高い
- 公式サイトが上位表示されやすい
- 検索ボリュームが少ない
- ブランド自体の認知度が必要
- 【取引型】購入検索(トランザクションクエリ:Transactinal Queries)
購入検索は、物やサービスを購入するための検索です。
例えば以下のような検索例があります。- 「グローブ」
- 「ホテル 新宿」
- 「サプリ 通販」
- 購入意欲が高い
- アクションに繋がるキーワードが多い
- 競争率が高い
- 成約率は必ずしも高くない
- 【情報型】情報検索(インフォメーショナルクエリ:Informational Queries)
情報検索は、ユーザーが疑問を解消するための検索で、全検索の7~8割を占めます。
例えば以下のような検索例があります。- 「腰痛の原因」
- 「北海道 面積」
- 「プロ野球 チケット価格」
- 検索ボリュームが大きい
- サイトへのアクセス数は増やしやすい
- 直接売り上げには繋がりにくい
- 離脱されやすい
キーワードボリューム
検索キーワードのもう一つの分類方法は、上位表示する難易度での分け方です。
- ビッグキーワード
検索回数や検索結果が多いキーワードです。
競争率が高く上位表示が困難であるのが特徴です。比較的短めの単語(シングルワード)や、単語の組み合わせ(複合ワード)が多いようです。
- スモールキーワード
検索回数や検索結果が少ないキーワードです。
競争率が低い一方で、上位表示されやすいメリットがあります。情報が絞り込まれた、比較的長めのキーワードが多いようです。
- ミドルキーワード
ビッグキーワードとスモールキーワードの中間です。
ロングテールSEO
多くの企業はビッグキーワードでの上位表示を狙っています。
ビッグキーワードは競争率が高く上位表示が困難で、運用暦が浅かったり知名度が低いサイトはかなり厳しい立ち位置になります。
そんな中でビッグキーワードで上位表示するための方法として、ロングテールSEOという概念があります。
「競争率の低いスモールキーワードをたくさん目標化して上位表示する」と言うものです。
たくさんの関連キーワードでサイト訪問者が増えるため、Googleに評価されて最終的にビッグキーワードでも上位表示されることを狙っています。
上位表示しやすいスモールキーワードで上位表示を目指す
⇒ 上位表示されたらミドルキーワードで上位表示を目指す
⇒ 最終的に主要ページをビッグキーワードで上位表示を狙う
というボトムアップ方式のSEO戦略



スモールキーワードは検索数が少ないので、最初は多くのスモールキーワードで何記事も上位表示させる必要があります。
ミドル、ビッグキーワードに行くに従い、上位表示させるページを絞っていきます。
サイトテーマ
企画・人気要素のポイントとして、Webサイトのテーマ決めが重要です。
様々なテーマを同一のWebサイトに掲載すると、トップページの上位表示が難しくなります。(雑記ブログスタイル)
総合的なサイトよりも、テーマを1つに絞った専門性のあるサイトの方が上位表示されやすくなります。
野球上達サイト(トップページ) | ||
┗ 投手(サブページ) | ━ 変化球の投げ方(孫ページ) | |
┗ 野手守備(サブページ) | ━ 遊撃手の守備(孫ページ) | |
┗ 打撃(サブページ) | ━ 長打を打つ方法(孫ページ) |
野球上達サイト(総合トップページ) | |
┗ 投手(トップページ) | ━ 変化球の投げ方(サブページ) |
┗ 野手守備(トップページ) | ━ 遊撃手の守備(サブページ) |
┗ 打撃(トップページ) | ━ 長打を打つ方法(サブページ) |
- 専門サイトの方が上位表示されやすい
- 検索ユーザーが関心のある情報が固まっているので離脱されにくい
- 専門サイトでは掲載情報のネタを探すのが難しく、継続しにくい
- 専門サイトを複数作る場合管理の手間や費用などが嵩む
まとめ
- ユーザーが求める情報を提供する企画力が欠かせない
- Googleキーワードプランナーなどでキーワード調査が有効
- 検索には指名検索、購入検索、情報検索という種類がある
- キーワードにはビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードでボリューム階層がある
- ボトムアップ方式の「ロングテールSEO」は有効な戦略
- 総合サイト・雑記ブログよりも専門サイトの方が上位表示されやすい
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