多くの人がSEO対策というと「コンテンツ」や「外部リンク」を思い浮かべますが、Googleはページ内部の構造――タグの使い方やリンク構成、キーワードの配置などの「内部要因」も厳密に評価しています。
特に初心者が見落としがちなのが、「技術要因としての内部SEO」。
この記事では、検索順位のベースとなる内部要因の基本構造と、3大エリアを中心とした最適化の考え方をわかりやすく解説します。
著者:クルエイチ


【経験】
2015年よりブログ運営開始
【実績】
2025年5月:SEO検定1級認定
内部SEOとは?

内部SEOとは、Webサイトやページ自体の構造を、検索エンジンに正しく理解してもらうための最適化施策です。
具体的には次のような要素が含まれます。
- タイトルタグ、メタディスクリプションなどのHTMLタグ最適化
- 見出しタグ(H1〜H6)や出現頻度などのコンテンツ構造調整
- サイト内リンク構造のナビゲーション設計
- アンカーテキストやALT属性の意味付け

一見地味ですが、検索順位に強く影響する構造的な土台です!
内部SEOの3大エリア


内部SEOには、「タイトルタグ」「H1タグ」「メタディスクリプション」の3大エリアが極めて重要です。
タイトルタグの最適化
タイトルタグは、Googleがページ内容を把握する上で最も重要な要素です。
検索結果にもそのまま表示されるため、ユーザーと検索エンジンの両方に響くタイトル設計が必須です。
- 上位表示を狙うキーワードを必ず含める
- ページのテーマを端的に表現
- PCでは30文字以内、モバイルでは26文字前後が推奨
H1タグ(大見出し)の最適化
H1タグはページ内の最上位見出しであり、ページの主題を示します。
Googleはこの見出しをコンテンツの“骨格”として扱うため、キーワードの含有と構成の整合性が重要です。
- 原則として1ページに1つ
- キーワードを自然に含める
- 他ページと差別化された独自表現にする
H1タグはタイトルタグと似ていますが、用途が異なります。
タイトルタグはHTMLの<head>タグ内に記述しますが、h1タグはHTMLの<body>部分に記述します。
タイトルタグ | H1タグ | |
---|---|---|
表示場所 | 検索結果画面やブラウザのタブなど | Webページ内 |
対象ユーザー | ページアクセス前のユーザー | ページ閲覧ユーザー |
役割 | 検索結果に表示されるページのタイトル | ページのテーマを表す大見出し |
タイトルタグとH1タグはどちらもページの主題を伝える役割があるため、同じ内容を設定しても問題ありません。
メタディスクリプションの設計
クリック率に直結するのがメタディスクリプションです。
直接のSEO評価には影響しないものの、ユーザーが検索結果で記事を選ぶ判断材料になります。
- ページ内容を自然な文体で要約
- ユーザーの行動意欲を高めるコピーを意識
- PCで全角120文字前後、モバイルは60文字程度が目安
キーワード出現頻度の最適化


キーワードの出現頻度とは、ある単語がページ全体のテキスト中に占める割合(%)を意味します。
Googleは、頻出キーワードによってページの主題を認識しています。
そのため、狙うキーワードは最も多く登場する単語にすることが理想です。
- 「SEO 内部対策」を狙うなら、最も多く出現する単語が“SEO”や“内部”であるべき
- 出現率が高すぎると不自然になるため、自然な文体で5〜8%程度が目安
内部リンク構造の最適化
サイト内リンク構造の調整は、SEO効果の大きな伸びしろです。
Googleは被リンクだけでなく、自サイト内でのページ間リンク(内部リンク)も評価します。
最適化ポイント
- 分かりやすいナビゲーション設計
-
- ヘッダー・サイドバー・フッターを一貫性のある構造に
- ユーザーの滞在時間と回遊性を高める
- アンカーテキストマッチ
-
「詳しくはこちら」ではなく、「SEO 内部対策の基本はこちら」と意味のあるリンク文を使う
- ALT属性の活用(画像リンク含む)
-
- 画像の代替テキストにキーワードやページ内容を明記
- Googleは画像の内容をALTで認識する
- 関連性の高いページへリンクする
-
- トピックの深掘り記事やカテゴリページへのリンクを増やす
- 関連性の低いリンクは極力減らす(or 新規で関連記事を作成)
タグの使い方で評価が変わる


HTMLタグの正しい使い方も、検索エンジンにとっては重要なシグナルです。
特に次のようなタグは、ページ構造や意図を明確に伝える役割を担います。
主なタグとその意味
タグ種類 | 内容 |
---|---|
構造タグ | <h1> 〜<h6> , <p> , <ul> など:文書の階層・構造を表す |
強調タグ | <strong> , <em> :重要な語句を強調する |
インデックス制御 | <meta name="robots"> , rel="nofollow" :クロールの制御 |
モバイル対応タグ | viewport 設定:スマホ表示の最適化などに必須 |
これらのタグは、サイトの意味構造を機械に正確に伝える手段であると理解することが大切です。
まとめ
内部SEOは「基礎構造」として最優先で整えるべき
内部SEOとは、検索順位を支える“骨組み”のようなものです。
見た目には派手さがなくとも、タイトル・見出し・リンク構造といった技術要因を適切に整備することが、外部施策よりも先に行うべきSEOの第一歩です。
そして、ここで紹介した「3大エリア」や内部リンクの考え方は、次の記事「ページ構造とキーワード配置の最適化」で詳細に解説しています。
より具体的なキーワードの配置戦略なども、そちらで詳しく解説していますので、ご覧ください。
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