Webマーケティング活動において、SEOの必要性がよく挙がります。
しかし、なぜSEO施策が必要なのかを理解できていなければ、適切な施策を実行できません。
そこでこの記事では、SEOの意義について解説しました!
SEOの意義

SEOには大きく2つの意義があります。
①コンテンツマーケティング
SEOの意義の1つ目はコンテンツマーケティングです。
現在のSEO界隈は、PC版Webページ、モバイル版Webページ、画像情報、地図情報など、ユニバーサルサーチに基づく多様な情報形態が存在しています。
しかし結局のところ、「コンテンツ」と呼ばれる情報を提供すること、という方針は変わりません。

Webページの目的はコンテンツ(情報)を提供すること!
ネット広告費
コンテンツマーケティングは「無償でコンテンツを提供することで集客につなげる」ことが目的なので、ネット広告は本来不要なはずです。
なぜならコンテンツマーケティングを実施すれば、検索エンジンから見込み客の集客が可能だから。
しかし検索からの流入からではなく、インフルエンサーのおススメや関連商品などから流入する潜在的な顧客の獲得に広告は非常に有効な手段です。
重要なのは順番で、これが広告費の削減や売上高・利益率のバランスを左右します。
最初に投資すべきなのは自コンテンツの充実とSEO、それに成功してニーズがあることの確認ができたら広告費を掛ける、という順番が適切です。
②ブランディング
SEOの2つ目の意義はブランディングです。
検索ユーザーが求めるコンテンツを掲載しSEOを実施します。
これを繰り返すことで、何度も自サイトのコンテンツがユーザーの目に触れるようになります。
この時にサイト名や会社名・個人名などのブランド名の認知度も増すことでブランディングが実現します。
資本が少ない個人や中小企業でも、特定領域での検索で良質なコンテンツを提供していれば、ブランディングに成功して集客が可能です。
SEOの実施
SEOの実施には2つの方法があります。
アウトソーシングSEO


アウトソーシングSEOとは、SEOの専門組織(個人事業主の場合もある)に外注する方法です。
- SEO専門の会社・個人事業主と契約することで即時に実施できる
- 社内スタッフや自分自身への教育費用・時間が不要
- 専門家は最新SEOを熟知している(…はず)
- 自社・自分にSEO技術やノウハウは蓄積されない(外部依存)
- 成果が大きいほど費用が増大する(成果報酬型の場合など)
- 自サイトの情報を外部に渡すことになる
インハウスSEO
インハウスSEOとは、自分・自社でSEO対応する方法です。
- 自社・自分にSEO技術やノウハウが蓄積する
- 成果が全て自分のものになる
- 情報漏洩や外部依存の心配が少ない
- 最新動向に追いつくための時間や費用が掛かる
- 専門家ではないため即時に成果を出すのが難しい
- (会社の場合)異動や退職でスタッフが変わるとイチから教育が必要
SEO技術の情報源
SEO技術の習得には、適切な情報源を持っている必要があります。
ここではSEO技術の情報源をご紹介します。
Google公式・非公式発表
やはり検索エンジン最大手のGoogleの発表内容が一番適切な情報源です。
Googleはいろいろな発表手段を持っているので、適宜参照する必要があります。
- 検索セントラルブログ
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Googleフレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報を発信しています。
クルエイチGoogleフレンドリー、つまりGoogle検索専用の対策という点には注意!
このうち特に重要なのは、「Google検索の基本事項」と「検索品質評価ガイドライン(PDF形式)」です。
サイトの評価方法などをある程度記載しています(もちろん全てではなく、細かい条件は記載が無い)。Google for DevelopersGoogle 検索セントラル ブログ | Google 検索セントラル | Google for Developers Google 検索セントラル ブログでは、Google 検索の公式最新情報、新機能、SEO のベスト プラクティスをご紹介しています。 - 検索セントラル
-
初心者向けに比較的易しめの言葉で、WebサイトをGoogleがどう評価するのかを解説しているオンラインレッスンです。
クルエイチ易しめ(当社比)で、用語はもちろん技術的内容も完全初心者には理解できない内容です。
正直、さわり程度の知識がないと読めません・・・Google for DevelopersGoogle 検索セントラル | Google の公式 SEO 関連情報ポータル | Google for Developers Google 検索セントラル(旧 Google ウェブマスター)では、Google 検索でウェブサイトを目立たせるための SEO 戦略や施策のための情報を提供します。 - サーチコンソール
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Googleに自サイトがどのようにインデックスされているかなどを知ることができるツールです。
検索パフォーマンスなどを活用することで、サイトの問題点などが見えてきます。あわせて読みたい - Google(社員含む)のSNS
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Googleの公式SNSや、広報担当者・サーチクオリティチーム社員のSNSでも、時折有益な情報が発信されることがあります。
ただしSNSでは非公式な内容や匂わせの投稿もあるので、やや信頼性は劣ります。 - Googleの特許情報
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Googleは検索アルゴリズムで時折、新しい仕組みを考案して特許を取得していることがあります。
これを解読することで、Googleが何をしているのかの裏付けを取ることができます。 クルエイチただし、かなり難しい内容で、英文なので翻訳も必要です。
あわせて読みたいGoogle Patents Search and read the full text of patents from around the world with Google Patents, and find prior art in our index of non-patent literature.
海外の情報
SEOの最前線は、海外にあることは否めません。
そのため、米国を中心とした海外の最新情報を把握できれば、SEO実施にはかなり有利です。



英語を理解できる人が有利!
ですが、最近はAI翻訳の精度も上がっているので英語が苦手な人でもなんとかなります。
カンファレンス
海外では、GoogleやMicrosoftなどの検索エンジン運営企業が講演をしたり、著名なSEOプロフェッショナルが実証データの公開や上位表示技術を発表するカンファレンスが定期的に開かれています。
- SMX(Search Marketing Expo)
- Digital Summit
- PUBCON
海外ニュースサイト
SEOのプロフェッショナルが日常的に情報を発信しているニュースサイトがいくつかあります。
有名なのは「Search Engine Land」ですが、他にも検索順位決定要因データなどを発信する海外の媒体がいくつか存在します。





ほとんど英語サイトですが、フランス語サイトなどもあったりします。
自力で見つける
SEOの適切な情報源は、自分の経験(一次情報)が実は一番効果的だったりします。
テーマや形態がことなる複数のサイトを自力で運営してみると、検索アルゴリズムが変わる時に、どのサイトの検索順位が上下したかが分かり、そこからヒントを得られることもあります。



自力で複数サイト運営が難しければ、異なるジャンルのブログ仲間を作って情報交換するのも手!
セミナーや書籍はお勧めしない
日本国内でも、セミナーや書籍などでSEOに関する発信は多数なされています。
しかし、最新情報ではなかったり、結局海外情報をただ日本語化しただけのものがほとんどです。
間違った情報や、無料で簡単に入手できる情報を、わざわざ購入する必要はありません。



翻訳の作業料・時給と考えると、割高なセミナーや書籍がほとんど。
だったら自分で海外情報を読む方が理解度もお金もお得です!
まとめ
- Webページの目的は「コンテンツ」と呼ばれる情報を提供すること
- コンテンツマーケティングとは「コンテンツをインターネット上で無償提供して見込み客を集客する」というマーケティング手法
- 投資の順番は、自コンテンツ⇒リスティング広告
- 「ユーザーが求めるコンテンツの提供者」としてブランドが浸透することが重要
- アウトソーシングSEOとインハウスSEOのどちらにもメリット・デメリットがある
- SEO技術の習得には適切な情報源を持とう
- Google公式・非公式発表や海外情報がおススメ
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