SEOで上位表示を狙うには、「どのキーワードを」「どのページで」狙うかの戦略が非常に重要です。
これを“目標キーワードの設定”と呼びます。
やみくもにビッグキーワードを追いかけたり、ページごとの狙いが曖昧だと、検索順位も成果も不安定になります。
この記事では、SEO戦略の基本ともいえる「ビッグ・ミドル・スモール」の階層設計と、それぞれをサイト内にどう配置するかを解説します。
目標キーワード設定とは?

SEOにおける「目標キーワードの設定」とは、次の2点を決定することです。
- どのページでどの検索キーワードを狙うか?
- 各キーワードが全体戦略の中でどんな役割を持つか?
この戦略が曖昧だと、以下のような問題が発生します。
- 同じキーワードで複数ページが競合し、内部カニバリゼーションが起きる
- 難易度が高すぎるキーワードばかり狙い、結果が出ずにSEOを諦めてしまう
- 検索意図とページ構造がズレ、検索エンジンからの評価が低くなる
「ビッグ・ミドル・スモール」の三層構造

SEOでは、キーワードの難易度や規模に応じて、次の3つに分類されます。
階層 | 呼称 | キーワード例 | 対応ページ |
---|---|---|---|
上位 | ビッグキーワード(大目標) | インプラント、相続相談 | トップページ |
中位 | ミドルキーワード(中目標) | インプラント 寿命、相続相談 札幌 | カテゴリページ |
下位 | スモールキーワード(小目標) | 前歯 インプラント 値段 | 個別記事 サブページ |
それぞれの特徴と最適な配置方法を順に見ていきましょう。
ビッグキーワード
特徴
- 検索数が多く、競合も非常に多い
- 上位表示までに時間と実績が必要
- 「サービスジャンル名」「業種単語」などが該当
対応戦略
- トップページで狙う
- トップページは内部リンクが集まりやすく、被リンク対象にもなるためSEO的に最も強い
- ビッグキーワードでの上位表示には通常1年以上かかることも
ミドルキーワード
特徴
- ビッグより絞られており、検索意図が具体的
- 「サービスの種類」「地域名付き」などが該当
対応戦略
- カテゴリページ(一覧ページ)で狙う
- サブページを束ねる構造にして、Googleに「まとまり」を認識させる
- ミドルキーワードを各カテゴリの“柱”に設定
スモールキーワード
特徴
- 長く具体的なニーズを持つ検索語
- 競合が少なく、上位表示しやすい
- 「値段」「方法」「違い」など、疑問や意思が含まれる
対応戦略
- サブページ、記事ページで狙う
- 情報提供型の記事で、読者の信頼と接点を作る
- いわゆる「ロングテールSEO」の要
ロングテールSEOとボトムアップ戦略

多くの人が最初にビッグキーワードを狙いがちですが、実際にはスモールキーワードから始めて徐々に上位を狙う“ボトムアップ戦略”が非常に有効です。
- スモールキーワードでの実績が蓄積されると、検索エンジンがサイト全体を高評価
- 複数のスモール → ミドル → ビッグへとつなぐ構造で強固なサイト設計が完成
マッピング例
■ トップページ(ビッグキーワード)
├ カテゴリAページ(ミドルキーワード)
│ ├ 記事①(スモールキーワードA)
│ └ 記事②(スモールキーワードB)
├ カテゴリBページ(ミドルキーワード)
│ ├ 記事③(スモールキーワードC)
│ └ 記事④(スモールキーワードD)
このように、トップ → カテゴリ → サブ記事という三層構造を築き、それぞれに応じたキーワードを配置することで、検索エンジンはサイト全体のテーマと関係性を正しく認識します。
まとめ
成果につながる戦略は「配置と順序」で決まる
SEOの成果は、単に良い記事を書くことではなく、“正しいキーワードを、正しいページで、正しい順序で配置する”ことで決まります。
- ビッグキーワードは長期的な目標としてトップページで
- ミドルキーワードはカテゴリページで、構造を支える
- スモールキーワードは個別記事で量と深さを作る
この三層構造によって、ユーザーの検索意図に寄り添い、Googleの評価に応えるサイト設計が可能になります。
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